ウィンドウマネージャ環境の構築(i3wmの解像度変更と壁紙設定)
プログラミング学習のために、サブマシンにもDebianをインストールすることにしました。
ただ、サブマシンはストレージがそれほど大きくないので、インストールするものを少なめにする必要があります。
しかし、普段使用しているXfce環境を選ぶと、使う予定が無い様々なソフトもインストールされてしまいます。
考えた結果、デスクトップ環境は選ばずにウィンドウマネージャ環境にすることにしました。
大まかな作業内容
- サブマシンにVirtualBoxをインストール
- VirtualBox上にDebian 11(デスクトップ環境無し)をインストール
- xorgをインストール
- i3wm(タイル型のウィンドウマネージャ)をインストール
- sakuraをインストール
- その他(vimやsudoなど)をインストール
インストール作業
以下の内容は xorgのインストール時点からとなります。
apt install xorg apt install i3 apt install fcitx-mozc apt install sakura apt install vim-gtk3 apt install sudo apt install firefox-esr
.xinitrcの設定
最初にX Windowの設定です。当たり前ですが、基本的に一般ユーザーで作業しますから、一般ユーザーのホームディレクトリに.xinitrcを作成します。ファイルの内容はネット上からテキトーに拾ってきました(おぃ)。
export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx fcitx & i3 # wmaker ← i3に慣れなかったらWindowMakerを入れようかと一応記述
i3wmの解像度を変更
ディスプレイマネージャをインストールしていないので、ログインしてから
startx
でGUI環境をスタートさせました。
しかし、小さな解像度で表示されて見づらい・・・。そこで、解像度を変更することにしました。
最初に仮想ディスプレイが何という名称で認識されているのか調べます。
i3wm上でgnome-terminalを開き、
xrandr -q
というコマンドを実行した結果、「Virtual1」という名称で認識されていると分かりました。
これを使って、.config/i3/configファイルの最後に次の1行を追記しました。
exec --no-startup-id xrandr --output Virtual1 --mode 1920x1200
壁紙を変更
解像度は大きくなったものの、背景が真っ黒で寂しいので、壁紙を設定することにしました。 ネット検索したところ、fehというソフトを使えば良さそうです。
apt install feh
でfehをインストールしてから、壁紙に使う画像をfirefoxで拾ってきました。
どのディレクトリに入れておこうか迷いましたが、壁紙を頻繁に変更することは無いので、隠しディレクトリを作り、そこに入れることにしました。
mkdir .kabegami
作成した .kabegamiディレクトリにネットから拾ってきた画像ファイルを移動してから、次のコマンドを実行します。
feh -r <画像ファイルがあるディレクトリ>
私が行った実行例は次のとおりです。
feh -r .kabegami
これで壁紙に設定する予定の画像が開くので、画像の上で右クリックします。
「File」 → 「BackGround」 → 「Set Centered」を選ぶと、ホームディレクトリに.fehbgというシェルスクリプトファイルが出来上がります。
あとは「.config/i3/config」ファイルの末尾に次の行を追記しておけば、i3wmを起動するたびに同じ壁紙がセットされます。
exec --no-startup-id ~/.fehbg