恥は/dev/nullへ by 初心者

プログラミング素人がのろのろと学んだことをつづっています♪

Arch Linux インストールメモ(3)

今回はGUI環境の構築を行った時のメモです。



参考にしたサイト

Arch Linux インストール (6)

前回と同じく上記サイトを見て作業を行いました。丁寧な説明で分かりやすいです。


1. 日本語フォントのインストール

参考にしたサイトによると、公式リポジトリには以下のものがあるそうです。

フォント パッケージ名
IPAフォント otf-ipafont
Adobe Source Han フォント(ゴシック体) adobe-source-han-sans-jp-fonts
Adobe Source Han フォント(明朝体 adobe-source-han-serif-jp-fonts
Noto CJK noto-fonts-cjk


ひとまず、NotoCJKをインストールしてみました。

pacman -S noto-fonts-cjk


2. フォントを手動でインストールする

参考にしたサイトには、フォントを手動でインストールする方法も記述されていました。至れり尽くせりでありがたいです(以下、引用)。

自分でダウンロードしたフォントを手動でインストールする場合は、フォントファイルを、以下のいずれかのディレクトリに置いてください。
通常は、ファイルを置くだけで有効になります。

~/.local/share/fonts
/usr/share/fonts

※ ~/.fonts は現在、非推奨になっています。


3. X11のインストール

pacman -S xorg-server

参考にしたサイトによると、環境によってはビデオドライバ等が必要になるようです。

また、VirtualBox環境について以下の記述がありました(以下、引用)。

VirtualBox 上で Arch Linux をインストールしている場合、ビデオドライバのインストールは必要ありません。
代わりに、virtualbox-guest-utils パッケージをインストールしてください。
VirtualBox の Guest Additions を使わずに、必要なユーティリティなどをインストールできます。

なお、インストール時にモジュールパッケージの選択が求められますが、VirtualBox 内で通常の linux カーネルをインストールした場合は virtualbox-guest-modules-arch、他のカーネルを使う場合は virtualbox-guest-dkms を選択してください。


上記の説明に従って、virtualbox-guest-utilsをインストールしました。

pacman -S virtualbox-guest-utils


4. キーボードレイアウトの設定

私はUS配列のキーボードを使用しているので、デフォルトのままで問題ありませんでした(何の作業もしていません)。
日本語キーボードを使用している場合に関しては、参考にしたサイトの記述を引用しておきます(以下、引用)。

"/etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.conf" ファイルを作成して、以下の内容を記述してください。

Section "InputClass"  
  Identifier      "Keyboard Defaults"  
  MatchIsKeyboard "on"  
  Option          "XkbLayout" "jp"  
  Option          "XkbModel"  "pc104"  
EndSection  


5. Xfceのインストール

デスクトップ環境については、何となくXfceをインストールしました。

pacman -S xfce4 xfce4-goodies

インストール途中で、xfce4パッケージの中のどれを入れるか選択する場面があります。この点に関しては以下のページが参考になりました。
https://zenn.dev/imzrust/articles/4d694619111f07

どれを選べば良いか迷ったら全部入れておけばよいと思います。


6. ディスプレイマネージャのインストールと有効化

ディスプレイマネージャは、何となくLightdmをインストールしました。

pacman -S lightdm lightdm-gtk-greeter
systemctl enable lightdm

1行目で、lightdm と lightdm-gtk-greeterをインストールし、
2行目で、PC起動時にlightdmが起動するようにしています。


7. fcitx-mozcのインストールと環境変数の設定

日本語入力できるように入力メソッドをインストールします。使い慣れたfcitx-mozcをインストールしました。

pacman -S fcitx-im fcitx-mozc fcitx-configtool



次に、環境変数を設定します。

システム全体を対象にする場合は、/etc/environmentに以下を記述します。

GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx


ユーザーごとに設定する場合は、一般ユーザーでログインして、~/.xprofileに以下を記述します(exportを忘れずに)。

export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx


8. fcitxの起動設定

fcitxを使うには(当たり前ですが)fcitxを起動しておく必要があります。以下のいずれかの方法で良いでしょう。

(A) xfceの設定パネルで、fcitxが起動するように設定する。
(B) ~/.xinitrcに「fcitx &」を記述しておく。


私は(B)の方法を選びました。一般ユーザーでログインして ~/.xinitrcファイルを作成し、その中に

fcitx &

と記述しておきました。


9.音を出すために必要なパッケージのインストール

参考にしたサイトによると、一部のアプリ(ブラウザ等)では音声の出力にpulseaudio が必要になるようです。また、音量調整のためにpavucontrolも必要です。

pacman -S pulseaudio pavucontrol


10. firefoxfirefox-i18n-jaをインストール

pacman -S firefox firefox-i18n-ja


11. ロケールを日本語にして再起動

echo “LANG=ja_JP.UTF-8” > /etc/locale.conf
systemctl reboot

再起動した後は、ディスプレイマネージャによってGUIなログイン画面が登場します。ログインするとXfceが起動します。