Arch Linux インストールメモ(3)
今回はGUI環境の構築を行った時のメモです。
- 参考にしたサイト
- 1. 日本語フォントのインストール
- 2. フォントを手動でインストールする
- 3. X11のインストール
- 4. キーボードレイアウトの設定
- 5. Xfceのインストール
- 6. ディスプレイマネージャのインストールと有効化
- 7. fcitx-mozcのインストールと環境変数の設定
- 8. fcitxの起動設定
- 9.音を出すために必要なパッケージのインストール
- 10. firefoxとfirefox-i18n-jaをインストール
- 11. ロケールを日本語にして再起動
参考にしたサイト
前回と同じく上記サイトを見て作業を行いました。丁寧な説明で分かりやすいです。
1. 日本語フォントのインストール
参考にしたサイトによると、公式リポジトリには以下のものがあるそうです。
フォント | パッケージ名 |
---|---|
IPAフォント | otf-ipafont |
Adobe Source Han フォント(ゴシック体) | adobe-source-han-sans-jp-fonts |
Adobe Source Han フォント(明朝体) | adobe-source-han-serif-jp-fonts |
Noto CJK | noto-fonts-cjk |
ひとまず、NotoCJKをインストールしてみました。
pacman -S noto-fonts-cjk
2. フォントを手動でインストールする
参考にしたサイトには、フォントを手動でインストールする方法も記述されていました。至れり尽くせりでありがたいです(以下、引用)。
自分でダウンロードしたフォントを手動でインストールする場合は、フォントファイルを、以下のいずれかのディレクトリに置いてください。
通常は、ファイルを置くだけで有効になります。
~/.local/share/fonts
/usr/share/fonts
※ ~/.fonts は現在、非推奨になっています。
3. X11のインストール
pacman -S xorg-server
参考にしたサイトによると、環境によってはビデオドライバ等が必要になるようです。
また、VirtualBox環境について以下の記述がありました(以下、引用)。
VirtualBox 上で Arch Linux をインストールしている場合、ビデオドライバのインストールは必要ありません。
代わりに、virtualbox-guest-utils パッケージをインストールしてください。
VirtualBox の Guest Additions を使わずに、必要なユーティリティなどをインストールできます。
なお、インストール時にモジュールパッケージの選択が求められますが、VirtualBox 内で通常の linux カーネルをインストールした場合は virtualbox-guest-modules-arch、他のカーネルを使う場合は virtualbox-guest-dkms を選択してください。
上記の説明に従って、virtualbox-guest-utilsをインストールしました。
pacman -S virtualbox-guest-utils
4. キーボードレイアウトの設定
私はUS配列のキーボードを使用しているので、デフォルトのままで問題ありませんでした(何の作業もしていません)。
日本語キーボードを使用している場合に関しては、参考にしたサイトの記述を引用しておきます(以下、引用)。
"/etc/X11/xorg.conf.d/10-keyboard.conf" ファイルを作成して、以下の内容を記述してください。
Section "InputClass" Identifier "Keyboard Defaults" MatchIsKeyboard "on" Option "XkbLayout" "jp" Option "XkbModel" "pc104" EndSection
5. Xfceのインストール
デスクトップ環境については、何となくXfceをインストールしました。
pacman -S xfce4 xfce4-goodies
インストール途中で、xfce4パッケージの中のどれを入れるか選択する場面があります。この点に関しては以下のページが参考になりました。
https://zenn.dev/imzrust/articles/4d694619111f07
どれを選べば良いか迷ったら全部入れておけばよいと思います。
6. ディスプレイマネージャのインストールと有効化
ディスプレイマネージャは、何となくLightdmをインストールしました。
pacman -S lightdm lightdm-gtk-greeter systemctl enable lightdm
1行目で、lightdm と lightdm-gtk-greeterをインストールし、
2行目で、PC起動時にlightdmが起動するようにしています。
7. fcitx-mozcのインストールと環境変数の設定
日本語入力できるように入力メソッドをインストールします。使い慣れたfcitx-mozcをインストールしました。
pacman -S fcitx-im fcitx-mozc fcitx-configtool
次に、環境変数を設定します。
システム全体を対象にする場合は、/etc/environmentに以下を記述します。
GTK_IM_MODULE=fcitx QT_IM_MODULE=fcitx XMODIFIERS=@im=fcitx
ユーザーごとに設定する場合は、一般ユーザーでログインして、~/.xprofileに以下を記述します(exportを忘れずに)。
export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx
8. fcitxの起動設定
fcitxを使うには(当たり前ですが)fcitxを起動しておく必要があります。以下のいずれかの方法で良いでしょう。
(A) xfceの設定パネルで、fcitxが起動するように設定する。 (B) ~/.xinitrcに「fcitx &」を記述しておく。
私は(B)の方法を選びました。一般ユーザーでログインして ~/.xinitrcファイルを作成し、その中に
fcitx &
と記述しておきました。
9.音を出すために必要なパッケージのインストール
参考にしたサイトによると、一部のアプリ(ブラウザ等)では音声の出力にpulseaudio が必要になるようです。また、音量調整のためにpavucontrolも必要です。
pacman -S pulseaudio pavucontrol
10. firefoxとfirefox-i18n-jaをインストール
pacman -S firefox firefox-i18n-ja
11. ロケールを日本語にして再起動
echo “LANG=ja_JP.UTF-8” > /etc/locale.conf systemctl reboot