以前はRefillsの有料版を使っていましたが、2022年に有料版の提供が終了し、現在はApp Storeからダウンロードすることもできなくなりました。
そこで、iPhone用のスケジュールアプリを改めて検討してみました。検討したものは次の3つです。
・iPhoneに付属しているカレンダー(以下「iPhoneカレンダー」)
・Refills Lite
・First Seed Calendar
iPhoneカレンダー
まずは、iPhoneに最初から搭載されている「カレンダー」について調べてみました。見た目はシンプルですが、ネット情報を見ながらいじってみると、スケジュール管理に必要なことが色々とできて便利です。
しかし、次の2点が不便だと思いました。
1.月間カレンダー表示では、各日の予定が表示されないこと 2.予定を新規作成した時にデフォルトで通知がセットされないこと
1に関しては、iPhoneを横に傾けると週間カレンダー表示になり、各日の予定が表示されます。しかし、私は画面の向きが変わることが嫌で、普段は画面の向きをロックして使っています。画面の向きをロックせずに使っている人にとっては問題ないことですが、私には少し不便です。
2に関しては、予定を新規作成する場合に、「通知」という項目が「なし」となっています。私は当初、デフォルトの通知タイミング(例えば、5分前、1時間前など)を設定画面あたりでユーザーが選べるものと考えていました。しかし、それらしき項目がありませんでした(←私が見つけられなかっただけ?)。
Refills Lite
Refills Liteを検討してみました。有料版Refillsが無くなったので、現在選べるのは広告表示のあるLiteだけです。
このアプリでは、iPhoneカレンダーと違い、月間カレンダー表示でも各日の予定が表示されます(← 他のスケジュールアプリでも大抵は表示されると思いますが)。
また、予定時刻を1分刻みで入力することも可能です。ちなみに、iPhoneカレンダーで予定時刻を入力する場合、5分刻みとなります(ただし、入力画面をタップすれば、テンキーから1分刻みで入力することができるので、iPhoneカレンダーでも1分刻みの入力は可能です)。
しかし、多少のデメリットもありました。
まず、ウィジェットがありません。ただし、この点は、iPhoneカレンダーのウィジェットで補えます。というのも、このアプリはiPhoneカレンダーを利用しており(乗っかっており)、このアプリで作成した予定はiPhoneカレンダーに反映するからです。
この場合に少し気になるのは、このアプリで入力した予定がiPhoneカレンダーに反映するまでにタイムラグが生じる場合があることです。もし即座に反映させたい場合は、iPhoneカレンダーを開いて、データ更新をする必要があります。とはいえ、これはiPhoneカレンダーをベースにしているスケジュールアプリ全てに共通することなので、Refills Lite固有の問題というわけではありません。
First Seed Calendar
First Seed Calendarというアプリも検討してみました。
iPhoneカレンダーと違い、月間カレンダー表示で各日の予定が表示されます。また、Refills Liteと違い、ウィジェットがあります。それに、このアプリには有料版があるので、使い勝手が良かった場合、有料版に移行することで広告が表示されずに済みそうです。
一方、無料版では予定時刻を5分刻みでしかセットできない点が不便だと思いました(有料版では1分刻みにすることが可能)。無料版と有料版の差別化を図ることは必要だと思いますが、このアプリはiPhoneカレンダーを利用しているのに、iPhoneカレンダーでできることが制限されている点に少しモヤっとしました。
なお、この記事では触れていませんが、カスタマイズ性が非常に高くて「かゆい所に手が届くアプリ」です。この意味で優秀だと思います。
3者の比較
ここまで、iPhoneカレンダーで不便だと感じたことを軸に比較してみましたが、まとめると以下のようになります。
iPhoneカレンダー
<不便な点> (1)月間カレンダー表示では、各日の予定が表示されない (2)予定を新規作成した時にデフォルトで通知がセットされない <良い点> 作成した予定が即座にカレンダーやウィジェットに反映する <その他> 予定時刻はデフォルトで5分刻み 1分刻みで予定時刻をセットする場合、ほんの少し手間がかかる
Refills Lite
<不便な点> (1)ウィジェットが無い (2)広告表示のある無料版のみ(有料版は2022年に終了) <良い点> (1)月間カレンダー表示でも各日の予定が表示される (2)「時刻指定間隔」を1分にすれば、1分刻みで予定時刻を入力できる
不便な点の(1)についてはiPhoneカレンダーのウィジェットで補える。ただし、作成した予定をウィジェットに即時反映させたい場合、「カレンダー」を開いてデータ更新を手動で行う必要がある。
First Seed Calendar
<不便な点> 無料版では予定時刻を5分刻みでしかセットできない(有料版では1分刻みが可能) <良い点> (1)月間カレンダー表示でも各日の予定が表示される (2)ウィジェットがある (3)広告表示のない有料版がある 【備考】カスタマイズ性が非常に高い
結局、広告表示が気になるかどうか
私は広告表示が気になるので、First Seed Calendarの有料版を候補の1つに入れています。
しかし、広告表示を気にしなければ、iPhoneカレンダーとRefills Liteを組み合わせることで、概ね自分の求めることはできそうです。iPhoneカレンダーで不便な点はRefills Liteで補えますし、Refills Liteにウィジェットが無いことはiPhoneカレンダーのウィジェット機能で補えるからです。
というわけで、First Seed Calendarの有料版を導入するかどうかの分岐点は「広告が表示されることを気にするかどうか」になりそうです。
Refills Liteの通知設定
Refills Liteで通知の設定に少し戸惑いました。
iPhoneの「設定」→「通知」においてRefills Liteにバナーやサウンドによる通知を許可しましたが、音は鳴らずバナーも表示されませんでした。開発元のウェブサイトを見ると次の記述がありました。
Refills は iPhone / iPadの標準カレンダーを参照しており、標準カレンダー側に書き込まれた予定に登録された通知は標準カレンダーアプリケーションによって表示されます。
そこで、iPhoneカレンダーの通知設定においてサウンドやバナーをONにしました。
開発元のウェブサイトには
Refills の Google カレンダー同期機能を利用しているカレンダーに書き込まれた予定に登録された通知は Refills によって表示されます。
という記述もありましたが、説明文書によると「Lite 版はGoogleカレンダー&タスクとの同期には対応しておりません。」とのことです。
よって、iPhoneの「設定」→「通知」では、iPhoneカレンダーの通知設定だけを行いました。
それと、予定を作成した時にデフォルトで通知時刻がセットされるようにするには、Refills Liteの「その他の設定」→「予定通知の初期値」を『ポップアップ』にします。
まとめ(必要な設定)
iPhoneの「設定」→「通知」→「カレンダー」 ⇒ 自分に必要な通知項目(バナー、サウンド、バッジ等)をONにする Refills Liteの「設定」→「その他の設定」→「予定通知の初期値」 ⇒ この項目を『ポップアップ』にする
Refills Liteのリマインダとは?
Refills Liteの「設定」→「その他の設定」を見ると
(1) リマインダ通知の初期値 (2) リマインダ通知時間の初期値
という項目があり、(2)に関しては「0分前」等を設定することになっています。よって、時刻を念頭に置いた項目だと思うのですが、特定の日時を設定してサウンドを鳴らす機能が見当たりませんでした。
アプリの画面内に「タスク」というものがあったので、これのことかなとも考えました。しかし、タスクの期限には日付しか指定できない(時刻の指定ができない)ので、違うようです。
良く分からないので、リマインダーは無いものと思うことにしました。もし必要ならiPhoneに最初から入っている「リマインダー」を使うことにします。