ターミナルを開いてlsコマンドを使う時、ディレクトリの文字色が微妙に見づらいと感じました。そこで、色を変更する方法を調べてみました。
目次
.bashrcでLS_COLORSを設定する場合
たとえば、.bashrcに
export LS_COLORS='di=01;96'
と記述します。diはディレクトリ、01はBold体、96はターコイズを表しています。
.bashrcの編集が終わったら、ターミナルを閉じて、もう一度起動します(もしくは sourceコマンドで.bashrcを読み込みます)。
それから「ls --color=auto」を実行すると、ディレクトリの名前が「色はターコイズ、スタイルは太字」で表示されます。ただ、毎回 --color=auto を入力するのは手間なので、.bashrcにaliasを設定しておいた方が良いです。
alias ls='ls --color=auto'
ついでに、実行属性の付いたファイルを「色は明るい緑、スタイルは普通」にする場合、少し追記して以下のようにします。
export LS_COLORS='di=01;96:ex=00;92'
exは実行属性の付いたファイル、00はDefault、92は明るい緑です。
略語や番号の意味
diやex等の略語、色やスタイルに割り当てられている番号に関しては次のサイトの説明が参考になりました。
このサイトによると「di」「ex」などはGNU coreutilsのソース(ls.cというファイル)に記述されているそうです。一部を以下に引用しておきます。
fi: File di: Directory ln: Symlink pi: Pipe so: Socket bd: Block device cd: Char device mi: Missing file or: Orphaned symlink ex: Executable do: Door su: setuid sg: setgid st: sticky ow: other-writable tw: ow w/ sticky
上記サイトに載っていた色やスタイルの番号も引用しておきます。
# 色 30 Black 31 Red 32 Green 33 Orange 34 Blue 35 Purple 36 Cyan 37 Grey 90 Dark grey 91 Light red 92 Light green 93 Yellow 94 Light blue 95 Light purple 96 Turquoise 97 White # 背景色 40 Black background 41 Red background 42 Green background 43 Orange background 44 Blue background 45 Purple background 46 Cyan background 47 Grey background 100 Dark grey background 101 Light red background 102 Light green background 103 Yellow background 104 Light blue background 105 Light purple background 106 Turquoise background 107 White background # スタイル 00 Default colour 01 Bold 04 Underlined 05 Flashing text 07 Reversetd 08 Concealed
.colorrcでLS_COLORSを設定する場合
他に.colorrcを使った設定方法もあるようです。これについては以下のサイトが参考になります。
サーバ環境セットアップ|lsコマンドで表示される文字カラーを変更
このサイトを読みdircolors -pコマンドから.colorrcファイルを出力してみたところ、かなり細かく色設定ができるのだなと感じました。たとえば、「.tarファイルにはこの色、.pngファイルにはこの色」といった風に、拡張子ごとに色を設定することができそうです。ただ、私はそこまで頑張る気力がないのでやっていません(汗)。